学生・児童

  • 2020.04.23

世界の中心で不幸を叫ぶ私

部活が終わった後、私は友人とともに、体育館の片付けをしていた。バトミントン部に所属しているため、ネットをたたんだり、モップで汚れを取ったりと、かなり大変な仕事だった。私は、友人とネットの端と端を合わせながら、問わず語りに話し始めた。 「私、絶対久美よりも、実力があると思うの。それなのに、監督はどうして久美ばっかり評価するのんだろう。久美はちゃんと試合に出れるのに、私はレギュラーにもなれてない」 「 […]

  • 2020.04.21

別れた彼を忘れられない

忘れることができない人がいる。別れて半年以上たった今でも。優しくて、頼もしくて、落ち込んだ時には励ましてくれる。常に私の心の支えでいてくれた。でも、そんな彼はもういない。 次の恋愛を探しても、いい人には巡り合えなかった。無意識に、彼と同等か、それ以上の人を求めていた。そして、それをすればするほど、彼のことを思い出してしまう。彼のことが頭の中から離れない。いつも寄り添ってくれた、彼の姿が。 気がつけ […]

  • 2020.04.20

別れたいけど別れられない

「付き合っている彼のことで相談があるんですけど……」 初めての相談室だった。前までは、ここの扉を開くことに少し抵抗があったが、とある理由で、私はこの部屋に足を踏み入れた。怖い人だったらどうしよう、と緊張していた私だったが、カウンセラーの先生は、そんな私を快く迎え入れてくれた。 「うん、わかったわ。一度、席に座りましょうか」 少し古びたパイプ椅子に、私は腰かけて長く息を吐いた。先生の姿に安心したとは […]

  • 2020.04.19

死にたい。生きる目的を失った私

「よくがんばったね」 カウンセラーの先生が、穏やかに話しかけてくれた。鼻の奥にわずかな痛みを感じ、目頭が熱を帯びていく。今までの苦労を思い浮かべると、どうしても涙を流さずにはいられなかった。 私の父親は、高校を卒業した後、すぐに働き始めた。大学に行くほどの金銭的な余裕が、家になかったそうだ。しかし、仕事では学歴の低さゆえに、大変な思いをしたという。書類のミスがあるたびに「これだから高卒は」と罵られ […]

  • 2020.04.15

美容整形するべきかの悩み

机の上に腰を下ろし、足を組んで楽しそうに話す私のクラスの女子たち 。 彼女たちは、私と違って 、一様にかわいらしい顔立ちをしていた。 二重の大きな目に、引き締まった鼻、紅梅色のつややかな唇、ひかえめに色づく桃色の頬。 窓から入り込んだ涼風が、彼女たちの長い黒髪をさらい、 丸みを帯びた輪郭があらわになる。 それはまるで、咲き初めの可憐な花々を目にしているようだった 。 私は心を奪われて、しばらくその […]

  • 2020.04.12

お母さんは何でいつもお姉ちゃんばかりなの

味気のない白塗りの壁に囲まれた一室。 窓は桃色のカーテンで覆われ、電気がついているのに、どこか薄暗い。 ここは、高校の相談室。 私は今日、長年ためてきた想いをぶつけに、ここまで来た。机をはさんで向かい合うのは、私と若い女性のカウンセラー。 彼女は、とても優しそうな 人だった。 笑顔を絶やさず、まるで子供を見守る母親のような、やわらかな視線を送ってくれる。 「今日、相談したいことって何?」 カウンセ […]

  • 2020.04.11

周りの目が気になって仕方ない

私は、周りの目を気にする人だった。 自分の発言一つ一つに細心の注意をはらい、常に人の顔色をうかがう。 相手が決めたことには必ず従い、たとえ間違っていると思っても、意見を主張することはない。 きっと他人の目からみれば、おどおどして、自信のない人に見えるだろう。 八方美人で、 信用できない人と思われるだろう。 それでも私は、人目を意識し続けた。 ただただ、人に 嫌われたくない一心で。 ある日、友人が遊 […]

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