統合失調症とは?

精神疾患の1種として知られる「統合失調症」ですが、実際にどのような症状のことを指すのか知らないという方も多いと思います。ただ、現在では100人に1人が発症すると言われているので、実はとても身近にある病気なのです。今回は統合失調症とはどういう病気なのか、ご家族や周囲の方が発症した場合にはどのように接したらいいのかを解説していきます。

統合失調症とはどんな病気?

統合失調症とは、幻覚や妄想という症状が出る精神疾患です。原因は明らかになっていませんが、人生の大きな節目となる進学・就職・結婚がきっかけに発症することが多いようです。具体的な症状については、下記で詳しく説明していきます。

統合失調症の主な症状

幻覚や妄想などの陽性症状

統合失調症の象徴的な症状は幻覚や妄想です。幻覚とは、現実にはないものがあるように感じるという症状です。

幻覚はさまざまな感覚で起こりますが、最も多いのは聴覚です。誰も話していないのに人の声が聴こえ、その内容は自分を批判する内容や命令であることが多いです。

妄想とは、実際にはあり得ないことが起こると信じてしまうことです。「誰かに追われている」「自分を狙っている敵が殺しにくる」などの被害妄想が主ですが、「自分には世界を変える力がある」などの妄想が起こることもあります。これは、周りの人がいくら否定したところで、本人は信じ込んでしまっているのでなかなか受け入れることができません。

この症状に関しては、周囲の人からもなかなか理解されづらいですし、内容は本人の劣等感や価値観に由来していることが多いので、かなり苦しむ人が多いところです。

感情や意欲が低下する陰性症状

陰性症状は、幻覚や妄想等の陽性症状と比較すると分かりづらいですが、生活に著しい変化を及ぼします。症状としては、感情の麻痺・意欲の低下・思考の低下の3つが挙げられます。

まずは感情の変化が乏しくなり、自分の感情が動きにくくなるのはもちろん他人の感情を理解することも難しくなります。また、思考が低下し会話が上手くできなかったり、作業のミスが多くなったりしてしまうこともあり、周囲の人との人間関係をなかなか築けずに自閉的になってしまうことも多くあります。また、意欲の低下により、仕事や勉強だけではなく自分の身の回りのことでさえ手につかなくなってしまい、余計に外出を控えるようになってしまうこともあります。

日常生活が送れなくなる認知機能障害

統合失調症になると、生活や社会活動に支障をきたすことが多いです。例えば、計算や学習等の知的な能力が衰えてしまったり、一つのことに集中できずに落ち着きがなくなってしまいます。また、言葉の比喩表現が理解できなかったり物事の全体像が分からずに周囲の人と会話が成立しなくなってしまうこともあります。

統合失調症の治療法

統合失調症はいまだに原因がはっきりとは解明されていない病気です。しかし、脳の神経伝達物質の異常で起こるということは分かっているので、それに対する薬物療法が中心となります。薬による効果で幻想や妄想等の症状は一時的に抑えることはできますが、投薬をやめてしまうと60~80%の高確率で再発してしまうリスクがあります。そのため、長期にわたる薬物治療を行いつつ、リハビリテーションや家族心理教育を並行して行う必要があります。統合失調症になっている本人は、症状自体が病気のせいだということもなかなか理解できないケースが多いので、回復のためには家族の協力がとても重要になります。

統合失調症患者へのご家族の接し方とは

統合失調症からの回復のためには家族の理解と協力がとても重要です。では、家族はどのように接すればいいのでしょうか?

病気を正しく理解し受け入れる

統合失調症は大変な病気なので、本人だけではなく家族も病気のことを受け入れられないという場合が多くあります。家族がその病気のことを理解できないでいると、患者本人は自分自身を否定されたように感じてしまい、余計に病状を悪化させてしまうこともあります。そのため、まずは家族が病気のことを理解し、患者さん本人を受け入れることが大切です。

本人のできないことを理解する

病気になる前にはできていたことが、統合失調症による症状によりできなくなってしまうので、今までと同じような生活を送ることは難しいです。そのため、今の患者さん本人ができることとできないことを正しく理解する必要があります。その上ですべてを肩代わりするのではなく、自分でできることは本人にさせることによって回復を促すことにもつながります。できないことに関しても何が難しいのかを理解し、本人ができるようにサポートをすることが重要です。

まとめ

統合失調症とは、通常の日常生活が送れなくなる大変な病気ですが、投薬治療と家族の協力によって回復が見込める病気です。ただ、最初は本人も周囲も受け入れることが難しい病気でもあるので、苦しい時には無理をせずに専門家に相談をしてみるといいでしょう。誰もが発症する可能性があり発症してからでは大変な問題となります。つらいと思った時には1人で抱え込まずに悩みを相談する習慣を身につけることで予防しましょう。

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